山下公園通り

2015.11.12

インドと日本をつなぐ絆の象徴「インド水塔」

インド水塔

山下公園にある「インド水塔」ってご存知ですか?

山下公園の一角、大桟橋側の端のあまり目立たない場所にひっそりと建つ1つの塔があるのをご存知ですか?   「インド水塔」というこの塔、実は、関東大震災と深い関わりがあります。   1923年(大正12年)に起きた未曾有の震災。当時横浜に在住していたインド人116人が被災し、死者も28人を数えたそうです。   横浜市の方々はは町の復興とともに、被災したインド人にも救済の手を差し伸べました。 横浜で住む場所を失ったインド人を横浜に再び招くため、住宅の手当てなどにも力を注いだそうです。   山下公園自体、1930年(昭和5年)に関東大震災およびその復興事業によって生じた瓦礫、掘削土、浚渫土で埋め立てて造られた公園です。   そんな横浜市民のインド人に対する援助への心からの感謝、また不幸にして亡くなった同胞の慰霊としての意味も含め、1939年(昭和14年)に在日インド人協会から寄贈されたのがこのインド水塔です   その外観は、丸いドーム状の屋根が目を引く寺院建築の様式を取り入れた、イスラム風、インド風、日本風が混在したデザインが特徴的な非常に美しい造りになっています。   また、内部の天井部の装飾が大変素晴らしく、色とりどりのタイルを使用したモザイク模様は見とれてしまいます。   山下公園に行かれた際は、ぜひ塔内からその美しいモザイク模様をご覧ください。   インド水塔の花崗岩の柱には次のような由緒書きが英語で刻まれています。。   (和訳) 飲み水の泉 横浜市へ寄贈。 1923年9月1日の地震で失った 同胞を記憶にとどめるために。 インド人コミュニティ   横浜にあってインド式の建造物は珍しく、震災の折り、横浜に在住していたインドの人達の横浜市に対しての感謝の心、また、帰らぬ人となった家族・知人達への鎮魂の意を表し、今日でも横浜の人々の生活を見守り続けています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加